同じ業界に在籍し、著者とも面識があるので、懐かしさに思わず買ってしまいました(失礼)が、内容的には業界の人間にとっても非常に有益です。利源分析を著者の勤務する会社の決算数値を使って解説した部分などは、思わず「ここまで書いてよいの?」と思ってしまいました。一部、説明が不十分であったり、??? という箇所もないことはないですが、基本的には良く書けています。生保業界に関しては、暴露風のものや、一般人の不安をあおるデフォルメされたものが多く出版されていますが、この本は決して業界寄りでもなく、真面目に記述されています。業界内外にかかわりなく、一読をお勧めします。
ありそうでなかった好著ですおすすめ度
★★★★★
これまで数多く出版されている生命保険の本には物足りなさを感じていましたが、この本は岩波書店らしい本格的な入門書で、生命保険の歴史や諸外国との比較も含めた幅広い知識が過不足無く記述されており、1ページ毎に全く疑問点が残さずに読み進めることができました。
著者は生命保険業界の方ですが、業界の内実についても、ここまで書いていいのかというようなことも随所にさりげなく語られていて、興味を惹きました。
生命保険に関心をお持ちの方は、必読の好著です。
とてもよくわかる!おすすめ度
★★★★★
ニッセイに勤めている友人の紹介で買いました。けっこう生命保険は好きみたいで(この年で、笑)もう3本も契約してるんですが、この本を読んで、初めて生命保険がどういうものかわかったみたい!ちょっと高いけど、モトは取れる本です。お奨め度は高いよ!
概要
保険料の仕組みはどうなっているか,少子高齢化や経済が低迷するなかでどのように生命保険会社を選び,利用するのがよいかなど,日本の生命保険の実像をわかりやすく伝える今までにない実用的な入門書.これから生命保険に入ろうと考えている人,生保業界志望者にとって必読の一冊.
内容(「BOOK」データベースより)
日本は生命保険の普及率が全世帯の約90パーセントに達する、世界でも一、二を争う生命保険大国であるが、これほど身近で高額な商品であるにもかかわらず、生命保険の仕組みがどうなっているのかということは詳しく知られていない。本書は、日本の生命保険の全体像を理解するためには、保険料の仕組みを中心とした生命保険という金融商品の特徴、それを販売する人たち、生命保険会社の機能について理解することが不可欠である、という視点に立って生命保険の基礎知識を説いた新しいタイプの実用的入門書である。さらに、日本の生命保険業界がいまどのような問題を抱えているか、消費者として生命保険を利用する場合にどのようなことに気をつけるべきかといった情報についても言及するよう心がけた。
内容(「MARC」データベースより)
保険料はどう決まる? 保険会社をどう選ぶ? 保険料の仕組みを中心とした生命保険という金融商品の特徴、それを販売する人たち、生命保険会社の機能を解説。これから保険加入を考える人や、業界志望者にとって必読の一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
出口 治明
1948年、三重県美杉村生れ。上野高校、京都大学法学部を卒業。72年、日本生命保険相互会社入社。日本興業銀行(出向)、生命保険協会財務企画専門委員会委員長、ロンドン事務所長、国際業務部長、公務部長を経て、現在、大星ビル管理株式会社勤務。「日本の国益委員会」(政策提言グループ)共同代表